各製品のお取り扱いについて
注意事項・お手入れ方法・保管方法について
●お取り扱いに関する注意事項
・天然皮革使用の製品は現在の染色技術では水分・汗・摩擦等による色落ちを避ける事はできません。濡れた場合は、衣類・物品等に直接触れないようにし、乾いた布で叩く様にして水分を取って下さい。特に白物・淡色物の衣服等を汚す事がありますのでご承知おき下さい。
・天然皮革の特性として稀に革に含まれる成分が浮き上がり表面が白くなる場合があります。浮き上がった成分が若干べたつきを伴う事がありますが、柔らかい布で拭き取り馴染ませて頂く事で革の風合いを増す事ができます。
・消毒用のアルコールが革製品に触れると色落ち・色抜けの原因になります。手指を消毒の際は十分ご注意下さい。
・水分に大変弱く、シミ、水ぶくれの原因となり、又色落ちする場合があります。 雨や水に濡れた場合は柔らかい布で水気を取り、陰干しして下さい。(高温での乾燥は絶対におやめ下さい。)
●お手入れについて
・日常のお手入れや軽い汚れは柔らかい布で乾拭きして下さい。
・油性や手あかの強い汚れは、柔らかい布に皮革用クリーナーを少量含ませ拭き取った後、乾拭きします。色落ちする物もありますので必ず目立たない所で試してからお使い下さい。
●保管方法
・高温多湿の状態や他の革製品やビニール素材と密着して長時間保存しますとカビの原因となります。 通気性のある布などに包み、風通しの良い場所に保管して 下さい。
●牛革
・カーフスキン(生後6ヶ月位までの子牛の皮)
・キップスキン(生後6ヶ月〜2年位までの中牛の皮)
・成牛皮(生後2年以上で一般に牛革と表示)
●羊革
・ラムスキン(小羊の皮)
・シープスキン(成羊の皮)
●豚革
・ピッグスキン(毛穴が三つ並んでいるのが特徴)
●馬革
・ホースレザーコードバン(尻部分で張りと光沢がある)
●山羊革
・キッドスキン(子山羊皮)
・ゴートスキン(成山羊皮)
●爬虫類・野生動物
・ワニ革、トカゲ革、ヘビ革、カメ革、オーストリッチ、エミュー、ジャクルシー、カンガルースキン、象革、サメ革、アザラシ、穿山甲、鹿革、セーム革
●起毛革(スエード、ヌバック、ベロア)
・素材の性質上、他の革に比べますと摩擦で色落ちがしやすく、特に水に濡れますとシミとなり、色落ちで衣服を汚す場合がありますのでご注意下さい。
・毛のブラシでブラッシングすれば、汚れも取れ毛足も揃います。消しゴムで軽くこするようにして落とすのもコツです。
●樹脂仕上げ革(エナメル、ガラス張り革)
・表面に合成樹脂を塗って仕上げてあり、一般の革より水に強いので汚れは柔らかい布を湿らせて叩くように拭きます。硬い紙等で拭きますと表面に傷がつきますのでご注意下さい。
・ポリエチレン袋に収納したり、樹脂加工されたものと直接密着して保管しますと、色移行する場合がありますのでご注意下さい。
●天然繊維
天然繊維には、植物繊維(綿・麻)と動物繊維(ウール・絹)などがあります。
・色の濃い綿・麻は色落ちがしやすく、ウールは水に濡れると縮む特性がありますので、注意してご使用ください。
●化学繊維
化学繊維にはナイロン、ポリエステル、レーヨン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニール、アクリルなどがあります。
・化学繊維であるレーヨンは水に濡れると脱色し、色移行する場合があり、ポリエステルも他の素材と長時間密着させて保管しますと色素が移行する場合がありますのでご注意下さい。
・軽い汚れは柔らかいブラシでブラッシングして下さい。
・油性の汚れは中性洗剤を水で薄め(カップ1: 洗剤2〜3滴)、絞った布で輪ジミにならないように叩いて拭きます。
・天然素材と間違わないよう、素材表示を必ずご確認下さい。
・合成皮革(特にポリウレタン系)の素材は、使用、未使用にかかわらず時間の経過とともに劣化が進み、2〜3年で使用できなくなる場合があります。
・汚れた場合は消しゴムタイプのクリーナーで軽くこするか、水か薄めた中性洗剤(カップ1: 洗剤2〜3滴)を柔らかい布に含ませかたくしぼってから拭いて下さい。
・塩ビレザー(PVC)は色移りしやすいので、他の素材と密着させて保管することはおやめ下さい。
・水やお湯での丸洗いは絶対におやめ下さい。
・高温に近づけたり、シンナー、ベンジン等を使用しますと変色、変形の原因となりますのでご注意下さい。
・消毒除菌液で手指を消毒後、完全に乾く前に製品に触れますと色落ち・変色などの原因となる場合がございます。
・磁気式留め金具を使用した製品の留め金部分に自動改札用の切符や定期券、キャッシュカードなどを近づけると、磁気の影響で使用不可能となることがあります。
・製品は通気性の良い布などに包み、他の製品(特に合皮、塩ビ素材等)と密着させないようにして、湿気がなく風通しの良い、光の当たらない場所に保管して 下さい。